価格を選ぶか、スピードを取るか
マンション売却を検討している売主様の多くは、迅速かつ高額で買い取って欲しいというのが本音ではないでしょうか。しかし不動産はその他の金融資産と違い、それぞれに個性があり買い手の求める条件も実に多様です。物件への評価は買い手によって違いますし、立地や間取り、設備など、買い手側が望む条件をクリアした物件でなければ残念ながら買い手は付きません。売主様が5000万円の価値があると思っていても、すべての買い手にとって同額の価値があるとは言えないのです。そのため、売主様の保有する物件を売主様の希望する金額で買い取ってくれる人を、すぐに見つけるのは大変困難なのが実情です。
厳しいことを言うようですが、マンションを売却する際には、時間と価格、どちらかを譲歩して頂く必要があることをまずはご理解ください。
売却パターンを決める
売主様がマンションを売却する事情は様々でしょう。時間をかけて、物件を気に入ってくれる買い手を見つけることができる状況であれば、ある程度売主様の希望通りの金額で売却できる可能性はあります。しかし「売却したお金を引っ越し資金に充てる」や「今すぐ現金が必要」など、気長に買い手を探している余裕がない売主様もいらっしゃると思います。そこでより早く物件を現金化してくれるのが、不動産会社です。
不動産会社は、個人のように立地や間取りに条件をつけることはありませんし、買い取りに猶予を求めることもありません。その分、必要経費や会社の利益を差し引いた金額での買い取りになりますから、売主様の受け取れる金額は安くなってしまいます。あなたがマンション売却に求めるものは何なのか、良く検討した上で売却先を選択してください。不動産会社側も、売主様に売却の目的を明確に示して頂ければ、それぞれの売主様に最適な売却方法をご提案することができます。
不動産会社を査定に利用する
まとまったお金が必要な場合や売却に時間をかけられない時は、先に挙げたように不動産会社に買い取りを依頼するのがベターな方法と言えるでしょう。その際には、まず売却金額を不動産会社向けに見直して頂く必要があります。不動産会社は、売主様から買い取った物件に経費や利益を上乗せして販売します。販売金額も、買い手側が条件を妥協しても構わないと思える金額まで下げて、より多くの人の目に留まるよう設定するわけです。逆算すればご想像に易いと思いますが、売主様が受け取れる金額は個人で売却した場合より残念ながらずっと安くなってしまいます。
そう仮定して査定額を見直して見直してみてください、不動産会社に買ってもらうよりも多少利益が乗る程度の手頃な値段設定でより多くの買い手に物件を知って頂き、早期に売買を成立させるのが不動産会社のメリットです。