不動産会社にも得手不得手がある
一口に不動産会社と言っても、会社によって取り扱う業務が異なります。賃貸を専門にしているところもありますし、同じ売買でもテナントや土地を主に扱う会社もあります。しかし、どの取引を行うにしろ必要とされる資格は一つです。ちょうど医師免許のように、どの分野の専門家になるかは自由なのです。
マンション売却を考える時、パートナーとなる不動産会社はマンション売買の専門家であった方がより良い結果を得られることは明白です。逆に専門外の業者では、精神科医が外科手術をするようなもの、あなたの大切な物件を専門外の不動産会社に託すのは、それほど心許ないことなのです。
不動産会社選びを間違えると…
よくあるパターンとして、知り合いの不動産会社に頼むという方がいらっしゃいます。不動産業界をよく知らない方には、不動産会社を名乗っていれば当然売却の知識があると思われるのでしょうが、それは大きな間違いです。その人がどれほど信頼できる方でも、会社自体が賃貸専門なら売買に関する知識はほとんどないと言っていいでしょう。お腹が痛いと知り合いの眼科医に診断を仰ぐようなものです。
しかし、資格は一つですからその方にも一応売買契約を行うことはできます。その場合、不動産会社も売却初心者ですから売買の過程での疑問を解決してくれるどころか、望まない契約になってしまう可能性も多いにあります。資格だけではまともなマンション売却は行えません。売主様に最善の提案をするためには、経験と情報が必要なのです。
得意分野の見分け方
では、不動産会社の得意分野はどのように見分けられるのでしょうか？まずは、インターネットで情報を検索してみましょう。検索ワードは、例えば「世田谷区 不動産」のように買い手側が物件情報を検索する際に入力しそうなキーワードがいいでしょう。こうすることで、買い手側に情報が伝わりやすい不動産会社を自動的に絞り込むことができます。
企業のホームページを閲覧し、「マンション売買専門」など直接的な文言があれば解りやすいですが、なければ紹介している商品を確認してください。特に目立つところに掲載されている商品が、その不動産会社の専門分野と見て間違いありません。これは店頭のディスプレイや折り込みチラシにも言えることです。不動産会社の店頭には様々な物件情報が張り出されていますが、一番目立つ所にマンション売却の情報があれば専門分野はマンション売買です。
このようにして絞り込んだ不動産会社から、あなたの希望に沿った売買を行ってくれる不動産会社を探していきましょう。