売主様にできる売り込み
不動産会社が買い手を見つけたら、次に行うのが物件の内覧です。新築マンションなら実物を見ずに売買が成立しますが、中古の場合は売主様のご自宅を買い手に公開することが必須となります。
モデルルームのようにとまではいかなくても、内覧で良い印象を持って頂けるように工夫することで買い手の印象は大きく変わります。売主様にとってはお手間かと思いますが、マンション売却においての内覧は、売主様が買い手に直接物件をアピールできる絶好の機会だと捉えてみてください。
内覧準備のポイント
買い手候補が見つかると、不動産会社から内覧日時の連絡が入ります。準備期間が短い場合もあると思いますが、買い手が重視するポイントを押さえておけば効率的に準備を進めることができます。
まずは玄関やリビング、水回りの掃除です。内覧に来た買い手が一番最初に目にするのは玄関ですし、リビングや水回りは生活の利便性を左右する箇所ですから買い手は必ずチェックします。綺麗にしておくことはもちろん、なるべく生活感を出さないよう広々と見せるのがコツです。
余裕があれば、バルコニーも清掃しておくとより効果的です。清潔で開放的なバルコニーは、それに繋がるリビングの印象も明るくしてくれます。
当日できる一工夫
内覧当日は家中の電気を付け、準備に余裕があれば電球や蛍光灯を取り換えておくことをお勧めします。人は明るい環境に好印象を受けることが心理学的にも実証されているからです。
また、窓を開け空気を入れ替えることも重要です。他人の家を訪問した際、何だか落ち着かないと感じることはありませんか？住んでいる人は気付かなくても、他人は家の匂いや気を敏感に察知します。これも生活感をなくす工夫の一つです。
ご自宅の準備が整ったら、次は買い手がゆっくり見学できる環境作りです。ペットや小さいお子様がいらっしゃる場合には家を空けて頂くことをお勧めします。また、家主である旦那様が在宅しているとゆっくり見学できないという女性も意外と多いので、そのあたりもご配慮いただけると内覧もスムーズに運ぶでしょう。
最後に、買い手への売り込み方法にもちょっとしたコツがあります。物件のメリットは、第三者目線でアピールしてみてください。家主が自身の家を誉めることは、買い手にとっては不動産会社の営業トークと同じです。「よく○○と言われます」のように視点を変えることで、買い手の警戒心も薄れメリットを受け入れやすくなります。