査定の重要性
不動産は、その他の投資と違い売買価格が個々に違います。大まかな相場はありますが、実際いくらの価値があるのかは物件によって様々です。自身のマンションの価値を知るためには、不動産会社に査定を行ってもらうことが必要です。査定は基本的にどこの不動産会社でも無料で行ってくれます。マンション売却を考えるなら、まずは複数社に査定を依頼し、見積もりを出してもらいましょう。売却価格設定の参考になります。
査定基準となるのは
立地や間取り、築年数など、物件の状況はもちろん査定の材料となりますが、金額を左右するのはそれだけではありません。不動産会社が物件を買い取るのは、その物件を売って利益を出すためです。そのため、市場の状況や過去の類似物件の販売実績なども加味されます。
また、マンションのような居住用の物件の場合は、周辺の環境や眺望なども査定を大きく左右するでしょう。売却後、買い手側で修繕が必要な場合は、その金額も差し引いて計算されます。
机上査定と訪問査定
机上査定は物件の情報のみで査定を行う方法、訪問査定は担当者が物件に足を運び、実際の物件の現状を確認した上で査定を行う方法です。大体の金額が知りたいだけなら机上査定で十分ですが、売却を考えておられる方には訪問査定をお勧めします。なぜなら、資料だけでは解らない物件の特色があるからです。たとえば、資料では南向きの間取りでも、実際には目の前の建物に阻まれて日が当らない。これでは南向きのメリットがありませんから査定額は大きく下がることになります。
また、物件からの眺望は資料だけでは判断できません。ベランダから見える景色や夜景は、中古物件にとって大きな魅力となるポイントです。これらを確認したうえで正確な査定をしてもらうために、訪問査定は必要不可欠なのです。
査定金額と売却金額
複数社に査定を依頼すると、当然その金額に差異が生じると思います。一番高い金額を提示してくれた会社が一番高く売ってくれるかといえば、必ずしもそうとは限りません。不動産売買は、タイミングに大きく左右されます。あなたが物件を売りに出している間に、ちょうどあなたの物件を買いたい人が現れるかどうかは分からないからです。
査定金額は、あくまでもタイミングが良かったらの金額と捉え、それよりも担当者の対応を注視してください。査定金額について納得のいく説明があるかどうか、こちらの疑問に答えてくれるかどうか、信頼できるかどうかを見極めるのです。いくら査定額が高くても、納得のいかない値下げを重ね最終的に不本意な売却になることもあります。金額に惑わされず、最後まで頼りになるパートナーを選びましょう。